この部屋は、片岡道子が日々の日記に書きとめた中から、マンドリンや音楽に関する話をまとめたものです。
マンドリンについての「こんな考え方や練習方法がある」
こんなことを「知っておくと得する話」などを選んで、再編集しました。
決して学術的なものでもなく、私個人の「つぶやき」的なものです。
ここに書いてあることが全て正しく他が間違えているわけではありません。
お手本でもなく、絶対正しいわけでもなく、
ある考え方の一つとして、意見の一つとして読んでください。
マンドリンってイタリア生まれなのです!
弦は8本あり(音は4つですが複弦なのです)胴のところが丸く膨らんでいます。
アメリカやそのほか世界中には膨らんでいないフラットな形のものもあります。
ピックというハート形の爪を使って弾きます。
いろいろな形のマンドリンがあります。
マンドリン(楽器)とピックが用意出来たらまず弾いてみてください!
音楽の知識なんてなくてもOK!
1)テールピースの止め具に弦を止めてから、
ヘッドの部分の弦を通す
シャフト(弦巻き)の穴に弦を通す。
2)図(1)のように
シャフトの回る向きの反対側にまわして、
元の弦の下をくぐらせる。
3)図(2)
シャフトの周りにたるみが出来ないように
両方からきちんと引っ張る。
4)弦を巻く前の長さは
シャフト周りに3重ぐらい回るように想定して長さを決める。
巻くときは、ネック側の絃を強く引っ張りながら、ゆっくりペグをまわしていって締める。
5)きちんと張れたら、ネックやサウンドホールの部分で弦を良く引っ張って伸ばしておく。
6)シャフトの穴に接する部分は必ず糸がまきついているところ、巻き線の場合は巻きが柔らかい部分があたるようにする。
7)上部で余った弦は、ピンピンして刺さったり、お互いに触れ合って余計な共鳴音を作り出したりするので必ず切ること。
その際、あまり短く切りすぎると抜けてくる可能性があるので2センチぐらいで切り、先は危ないので曲げておくこと。
8)シャフトが反対回りの場合は全てを反対向きにする。
このシャフトの部分にたるみがあると、後からドンドンと音が下がってきて調弦が落ち着きませんので
先端とネック側両方を「ギュッ!」と引っ張ってネジを巻いていってください。
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皆さん上手に絃を替えてくださいね。調弦の狂いの90%は弦の張り方にあります。
解らなかったら、お教室で聞いてください。
(2006年 8月 7日の日記より)
(2008年 6月 4日の日記より)
そろそろ絃を取りかえる方が多くなってきました。
一人ずつ説明はしているのですが、一番肝心なところがきちんとできていない方が多いので、一応写真で説明してみます。
このヘッドの部分の締めがしっかりできていればほとんど調弦が狂うことはありません。
この説明で理解できない方はどんどん質問してください。
1)どちらもしっかり引っ張って緩みの無い状態にするのですが、
逆方向に強く引っ張ると写真のように却ってタルミが出てしまいます。
そして離した時に右の写真のように緩んでしまいます。
2)止める位置を穴のところにしていると、
これも手を離したときに何も止まっていない状態になって、またどんどん緩んでいきます。
3)穴の少し先に弦が交差するように、しっかり引っ張ってたるみの無い状態にし、ねじを巻いていくと、
しっかり固定されて安定します。
上に掲載の記事「絃の張り方」の絵での説明と合わせて、張り替えてみてください。
(2012年 5月15日の日記より)
最近グループレッスンしていて新発見があります。
やはりきちんと準備体操をすると良い事がわかりました。
手首をブラブラ、頭の上に腕を伸ばして手首をブラブラ、
次ぎに出来るだけ体も手も上に伸ばしてストンと力を抜く、肩の上げ下げ、首をグルグル
こんな事をやってから開放絃でトレモロを練習します。
やっと練習開始・・・・
途中でも肩や体に力が入ってきたらストレッチするとトレモロの動きが良いみたいです。
この湿気の多い時期にはケースの中に小さな乾燥剤を少しいれましょうね。
ノリやおせんべいの中に入っているものでも良いのですよ。
楽器用のものが良いのですが、そうでなくても代用できます。
(2003年 7月19日の日記より)
ピックの厚み、材質、形、どれも非常に大事な要素ですね。そして曲目によってもいろいろチャレンジしてみてください。
プラスティック、ベッコウ、ラバー、厚みもいろいろ、とんがっているもの、丸いもの、
先は薄いけど持つところが厚いもの、大きいもの、小さいもの、等々。
そして、これゾ!ピッタリ!と言うのに巡り合った時は、それを敵のように使わないで「ちょうど良い加減」
の所で、本番用に大事にしておいてください。そしてまた次のピックを養成して行ってください。
本番用を幾つも持っていると、その時の体調、曲目、気候などで使い分けられますよ。
(2004年 4月23日の日記より)
井口楽器、今年最後のレッスンでした。
皆、本当に熱心です。お一人は「調弦の仕方がいまひとつはっきり分からない」とおっしゃって
「恥ずかしいけど思い切って聞きました。」と言われました。
1)ダブル弦の一本は、チューナーで合わせていただくことにしました。
2)同じ音を追わせるのに、ボディーの中で鳴っている音の「ウナリ」を聞きわける練習をしました。
3)これでしばらく練習して、分かるようになったら「A」の音だけとって後、耳で合わせる練習ですね。
ハーモニックス、とポジションを押さえて音をとっていく方法です。
4)これもクリアーしたら音叉で「A」の音から耳であわせることを練習してください。
(2004年12月18日の日記より)
押さえにくいとき、肘が外に張ってしまっていたり、
手首が自分の脇のほうに入り込んでいたり
親指がネックのフレット面より突き出していたり、 している人が多いです。 ちょっと注目してみてください。
(2005年 1月27日の日記より)
マンドリンの何処が好き?
って聞かれたら皆さんは何と答えますか?
どこが?と言われても具体的には言えないですね。
音は自分で作るものだし、姿&形も可愛いし、未知の可能性を持っているし
何だか解らないけど、無性に愛しいですね。
私にとっては、毎日頭から離れる事のないマンドリン、そして音楽です。
(2003年11月19日の日記より)