第68回話音倶楽部

2013年12月23日(月)


2013年12月23日(月祝) 午後4時開演 
 
【出 演】
片岡道子(マンドリン)、松下やよい(マンドリン)、本田純子(マンドリン)、岡村綾子(ギター)、小林夏子(ピアノ)

 
 
話音倶楽部スタッフによる年末演奏も現在のメンバーになってから今年で4回目となります。
第1部はヨーロッパの作曲家による組曲を二重奏、三重奏で聴かせます。マンドリンメンバーは曲目により鼈甲とドイツのラバーピックを持ち替えて演奏していました。

幕開けは本田・片岡・岡村(ギター)トリオでイタリア人作曲家カウチェッロの『トリオ ハ長調』。明るく軽快な曲です。 ピッキングが素晴らしく、クーレやクロスピッキングの安定感に一曲目から圧倒されてしまいました。

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続いて本田&岡村デュオでオランダ人作曲家ハールトの『ワルプルギスの夜』。6月の研究所発表会では2つの楽章のみの演奏でしたが、今回は全楽章通して演奏され、ひとつの物語として聴くことが出来ました。『ワルプルギスの夜』とはヨーロッパで春に行われる行事のことで、魔女や死者に関するお祭りごとの言い伝えもあり、イメージの湧きやすい組曲です。二人の音楽にも恐怖、喜び、悲しみが、不思議な雰囲気に表現されていました。

次は本田&松下デュオ。二人は毎年夏のドイツでの講習会で受講した曲をその年末に発表されているそうです。曲はドイツ人作曲家ヴェルキの『ソナチネ ハ長調』。メロディーを本田さんがトレモロで歌い、それを支える松下さんの伴奏が単音であるにも関らず表情豊かでとても素敵なハーモニーでした。

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第1部最後の曲は本田・松下・片岡(マンドラ)トリオでドイツ人作曲家アンブロジウスの『トリオ ハ長調』。アクセントの位置が面白く特徴的なリズムの曲で弾いてみたくなりました。

第2部最初は片岡・松下・小林(ピアノ)によるトレ フィオーリの演奏です。10月の「二つのマンドリンとピアノの音楽会」で披露したミュージカル『レ・ミゼラブル ファンタジー』(シェーンベルク作曲/アンドウマユコ編曲)の中から2曲演奏されました。「夢は破れても破れても見続けるもの」という三人の熱い思いが込められています。この曲を聴くと私は感動してしまって息が出来なくなってしまいます。是非皆様に聴いて頂きたい一曲です。

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続く片岡&松下デュオによる中野二郎作曲『走馬灯』『メダカ』の2曲は、1997年に二人がアメリカに行った際に演奏し、ニューヨークの皆様に大変好評であったそうです。
『キラキラ星の唄変奏曲』は、二人の兄弟子である越智敬氏が夫人との二重奏の為に編曲されたもので、是非二人にも弾いて欲しいと託された曲。トレモロ、ピチカート、アルペジオなど、マンドリンらしい音色が効果的に使われていました。

最後の曲は本田・松下・片岡・岡村(ギター)カルテットでイタリア人チェチェーレ作曲ドイツ人シュトゥッツ編曲『ソナタ ヘ長調』。急-緩-急の華やかで息の合った演奏にお客様も引き込まれていきました。

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アンコールの曲はマンドリン3台とギターの為の『ヴェニスの謝肉祭』。この編成での譜面は夏にドイツで見つけられたそうです。いつも聴く『ヴェニスの謝肉祭』とは一味違う四重奏曲がおしゃれに演奏されました。
最後に『ジングルベル』『あわてんぼうのサンタクロース』。演奏者もお客様もスタッフも今日この部屋に集った全員が笑顔で歌を口ずさみ、手拍子をして終わりとなりました。

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話音倶楽部に何度も足を運んでいますが年末のスタッフ演奏は今年も笑顔と温かさに包まれた素敵なコンサートでした。

(片岡マンドリン研究所所属 中村祐子 記)
レポートありがとうございました

●プログラム● -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

第68回話音倶楽部プログラム①

第68回話音倶楽部プログラム②-1第68回話音倶楽部プログラム②-2

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~~ 出演者から ~~

■ 松下やよい
今年最後の話音倶楽部が無事終了しました。お忙しい中をお越し下さいましたお客様、また、お手伝い下さいました皆様、そして
スタッフの仲間たち有難うございました。
演奏するたびに課題が残り、その課題は飽きることなく増えていき、それを一つづつクリアしたくて、また来年も練習を重ねていきます。
この様な機会を与えて下さる周りの皆様に心より感謝しています。
また、今年一年を通して、素敵な演奏とお話しをして下さった出演者の皆様、お越し下さったお客様、皆様のご協力と応援のお蔭で
この話音倶楽部が続いていることに、スタッフ一同大変有難く感謝いたしております。
来年もさらに楽しい企画を考えております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

■ 本田純子
今年の話音倶楽部も無事に終了いたしました。
年末のご多忙中、お寒い中、お越しいただいたお客様、お手伝いの皆様、ありがとうございました。
片岡先生、松下さん、岡村さん、夏子さんとの年末の話音倶楽部にも少しは慣れてきたと思っていたら、今年で4年目になっていました。
1年を通して話音倶楽部に携わり、様々な音楽に間近で触れることができること、そして自分も練習を重ねることができるのは、幸せなことです。
わらべうたの会で子どもたちが集まったり、トレッケル&トレスターがドイツから来日したり、今年もバラエティ豊かな話音倶楽部でした。
来年も楽しい企画をお届けできますよう、スタッフ一同がんばります。
どうぞよろしくお願い致します。

■ 岡村綾子
年末のお忙しい中、2013年最後の話音倶楽部にお越しくださり、本当にありがとうございました。
私が12月の話音倶楽部に出演させていただくようになってから早くも4回目になります。
月日が経つのは意外と早いことを実感しながら、今年1年の話音倶楽部を振り返ってみて、いろいろなパフォーマンスに触れることができたんだな、と
スタッフでいることに幸せを感じています。
来年も話音倶楽部をどうぞ宜しくお願いいたします。

■ 小林夏子
今年も仲間に入れて頂いてありがとうございます。今年は冬葵朗もいて皆様にはご迷惑おかけして申し訳ございませんでした。
皆様の温かいお気持ちに感謝しつつ、親子で嬉しく、楽しく時を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。

■ 片岡道子
今年一年弾いてきた(練習してきた)曲を皆様に聴いていただくことが出来ました。
いつも見守って応援して下さる皆様に心より感謝申し上げます。
これからもスタッフ一同協力して良い音楽を作り、楽しいコンサートを皆様に聴いていただけるように努力してまいります。
来年もよろしくお願いいたします。

※ 今年の話音倶楽部コンサートを振り返ってみました。 ※
毎回違った雰囲気になるこのお部屋ですが、いつもお客様が30人前後、そしてスタッフや演奏者を含めて40人近い人数が
このお部屋で楽しいひと時を過ごしていただけたこと嬉しく思います。

<2013年の話音倶楽部>

  •  4/21(日) 第65回話音倶楽部(お客様30人) 石村隆行さん&松永恵利香さん:マンドリン二重奏と独奏
  •  6/29(土) 第66回話音倶楽部(お客様17名+お子様12名) わらべ歌の会:坂野知恵さん&いぶきさんのお母さんと息子さん
  •  9/28(土) 第67回話音倶楽部(お客様31人) 中国琴:ウーファンさん
  • 10/ 6(日) 特別企画 話音倶楽部~来日記念コンサート~(お客様30人) トレッケル&トレスターのお二人のデュエット
  • 12/ 23(月) 第68回話音倶楽部 (お客様29人) スタッフによるコンサート

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1年の締めくくりも
      音楽とワインとおしゃべりをお楽しみください。
               実行委員会メンバーによる話音倶楽部です。