

エスプレッシーヴォ[espressivo](伊)
2014年3月19日(水)
イタリア語による発想記号です。表情豊かにという意味です。
ロマン派時代に非常に好まれた言葉の1つです。
バッハにはエスプレッシーヴォなんて指示は全く無くドルチェが少し(10回)出てくるぐらい。
ベートーベンにも中期ぐらいまでは全くないが、後期になると急変して28回も出てくるんだって。
というわけで、シューベルトやショパンやシューマンはさぞやいっぱい使われているだろう?
と思いきや、意外なほど見当たらないのです。音楽がエスプレシーヴォなのは当たり前になっちゃったのですね。
音楽はロマン派になると、鳴っている音にのって向うからこちらへ、「人間感情」が押し寄せてくるものになり、
これこそがエスプレッシーヴォである。
こんな表現照れていては出来ませんね。「恥ずかしい」とか「シャイだからできない」じゃなくて表現してみよう。
(2004年 4月21日の日記より)