アインザッツ[Einsatz](独)

2014年3月19日(水)

元々は、オーケストラまたは、合唱で、休みのあとで再び始めることを言った。
時には、この時の指揮者の合図をアインザッツという。

音の出だしです。これが揃わないと、指揮者はすぐ怒る。指揮棒で台をたたいて「ノーノー!!」
とわめいているのは、これです。
物の本によると、実はこので出しの弾き方には、民族によって大きな違いがあるそうです。
南へ行くほど棒がおりると同時に音もでる。棒の前につんのめって音を出すなどザラで、フランス
のオケなどは、揃えるということに全く価値をおいていない。ところが、北方のゲルマン民族に
なると、揃わなければ切腹か? という意気込みで、開始の前に、楽員がいっせいに吸いこむ息の
せいで、客席前方の空気が薄くなるほどである。慎重になるあまり、棒がおりてしばらくは音がしない。
そして次の瞬間にドーンと来る所はカミナリと同じ、これを「タメ」という。
だそうです。N響もこっちの組だって・・・
(2004年 3月29日の日記より)