楽譜をどう読む?

2014年3月19日(水)

こんな質問がありました。
「作曲家、演奏家両方やって自作自演の人はよいけど、先生は楽譜をどう読むのですか?」

私はこう思うのです。
たとえば、ある作家が書いた小説を読んで、それを朗読で伝えるとき、
その情景、気持、作家が言いたかったこと、自分が感じた事、いろんな事を考え、それをどのように伝えれば人に伝わるだろうか?
また、それをキャッチする人は、またそれに自分の受け止め方を持って聴きますよね。
音楽も同じではないでしょうか?
やはり、まずその曲を作った人の意思を良く考えて、楽譜を隅々まで細かく読んで、
それから自分の意思と共に、いろんな技術、方法を使って音に表していくのでしょう。
ということは、自分の思い描いた音、テンポ、ニュアンスを表現できるだけの技術と、豊かな心が必要です。

技術は、練習でいくらでも上達できます。
心の方は、沢山の経験と感受性を養って、いろんな物を吸収してください。
これは、一生かかっても完成しないですね・・・・・
(2003年 5月 9日の日記より)