サラバンダ[salaband](英)

2014年3月19日(水)

起源は、16世紀のラテン・アメリカやスペインで歌とともに踊られた民族ダンスに求めることができる。
この時期のサラバンドは、表現が野卑で淫らであるという理由から、
16世紀末にスペインでは禁止となるが、実際どのようなダンスであったかは明かでない。
17世紀の始めには、情熱的な激しさと異国趣味の色彩をあわせもつダンスとして、
ギターやカスタネットで伴奏される音楽とともに、イタリアに伝わった。
器楽曲としては、17世紀にイタリアやフランスでそれぞれ独自に発達した。
特にフランスでは、テンポのゆっくりとした荘重な雰囲気を持つ舞曲として、元来のサラバンダとは別の道を切り開いた。
それはドイツにも影響をもたらし、バッハは好んでゆっくりなタイプのサラバンダを多く作曲している。
3拍子で緩やかな舞曲、2拍目が付点になっていて「サラバンド・シンコペーション」といって2拍目が強調される。
(2004年 3月 7日の日記より)