

シャコンヌ[Chaconne](仏・英)[Ciaccona](伊)[Chacona](西)
2014年3月19日(水)
17世紀初めにスペインで流行したチャコーナは、初期のサラバンド同様、激しい性格のダンスだったといわれている。
イタリアではギター音楽、声楽曲として発展していく中で、一定の和声進行、定型のバス旋律を用いた変奏技法形をととのえていった。
フランスにもたらされたチャコーナは、スペインやイタリアと異なり、
気品高くバスの定型を持つ、テンポもゆっくりした舞曲シャコンヌとその形をかえた。
実際に踊る舞曲・器楽曲として発展し、このフランスタイプのシャコンヌは、イギリスに影響を与える事になる。
このような経過を経て、イタリア・タイプのチャコーナとフランス・タイプのシャコンヌは、器楽曲としてドイツで統合されて、
1675年頃から1750年頃かけてシャコンヌとパッサカリアの全盛期が訪れた。
(2004年 3月 8日の日記より)