マスタークラス 公開レッスン & 第91回話音倶楽部

2019年8月18日(日)


2019年8月18日(日) 午後2時~公開レッスン 午後6時~話音倶楽部コンサート

【出演】
公開レッスン:講師:石井敏資:受講楽器 ギター、マンドリン
話音倶楽部コンサート:石井敏資(ギター)& 宮武省吾(マンドリン)、児嶋絢子(マンドリン)、片岡道子(マンドリン)

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この話音倶楽部で、「公開講座」「マスタークラス」として開催したのは4回目。
今回は、ノワイヨン市音楽学校ディレクター(学長先生)である石井敏資先生による公開レッスン・コンサートの会です。
石井先生とはどんな方か?を片岡マンドリン研究所的にご説明すると、2010年に発売された片岡先生&宮武先生のCD『二つのマンドリンによる・・・「対話」Dialogue』をフランス ノワイヨンの教会で録音した時にとてもお世話になった方でもあります。

前半は公開レッスン。受講者はマンドリン3名、ギター3名の計6名(!)で、持ち時間は1人あたり30分。

石井マサノリ:愛の唄(C.Munier)
 

古田寛明:思い(宮田正夫)
 

小島寿摩子:マンドリン協奏曲 ハ長調(A.Vivaldi)
 

岡村綾子:魔笛の主題による変奏曲 5曲目~最後まで(F.Sor)
 

渡邉真代:11月のある日(Leo Brouwer)
 

田島 尚:パッサカリア ニ長調(S.L.Weiss)
 

イタリアでマンドリンコンクールの審査員も務められている石井先生。
「マンドリンの曲って、テクニック盛りだくさんでドラマチックな曲が多い印象です。どの曲も良く考えて作られていますよね」とのこと。
マンドリン・ギターどちらのレッスンも、アナリーゼについて、運指の決め方について、楽器の構え方、体の使い方、フレーズ内の開放弦を弾く時の考え方など・・・。時にジョークも交えながら、たくさんの知識・テクニックを授けてくださいました。私たち受講生が、なんとなくこんな感じなのかなと思っていたことについてははっきりと形を持ち、間違って認識していたことについてはそれが修正されるきっかけを得ることができました。レッスン後の受講生が少しぼーっとしてしまうくらい濃い内容で、客観的に観ることのできた聴講生の方は、きっともっとたくさんの色々な気づきがあったはず。
そして、私(岡村)の個人的な話にはなりますが、進もうと決めた道に対してはもっと真摯に向き合うべきと思いを新たにする良い機会となりました。

      
 
 
そのままほぼ休憩なしで、後半のコンサートの時間に。

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レッスンがあんなに濃密だったのと、休憩を取られていなかったので少しお疲れの感じはありましたが、
テクニック・感性・知識・経験・・・、お人柄も含めた石井先生のすべてが込められた演奏は素晴らしい音楽でした。
その場にいた全員がもうちょっと聴きたいなという思いを持ったのではないでしょうか。
プログラムも、ギター弾きなら誰もが聴いたことのある曲をはじめ、東ヨーロッパやトルコの雰囲気でいっぱいの組曲、フラメンコなど、少なめの曲数ながらギターの、そしてご自身の魅力に溢れていました。

   

アンコールは児嶋絢子先生のマンドリンと、宮武省吾先生のシェイカーが加わってA.C.ジョビンの『Chege de Saudade』、
さらに片岡道子先生も加わった4人でD.クライトラーの『Swing meets baroque』を演奏して、コンサートはお開きとなりました。

   

   

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コンサート中、石井先生の使用ギターであるヤマハ手工ギターGC70Cについての話題がありました。今回はいつもフランスで使っているギターをお持ちになっていましたが、普段は飛行機の機内持ち込みの関係でなかなかできないそうです。そういう時は、ヤマハの方にお願いして同じモデルを借りているとのこと。今回、そのヤマハのギター設計責任者である何木さまがお客さまとしていらしてました。まさかこの高円寺でお会いできるとは!他にも、石井先生と宮武先生のパリ時代のご友人の方たち、そしてそのおひとりとして第20回話音倶楽部にご出演された浦壁信二先生もいらっしゃり、思いがけず懐かしい、心温まるパーティーにもなりました。
アンコール演奏時にちょっと話題になった、フランス サン=カンタンでのコンサートの様子の動画はこちら → https://youtu.be/amhInJvc6Hs

私が石井先生に初めてお会いしたのは、数年前の高松でした。その時からいつかレッスンを受けたいと願っていたのが、今回の話音倶楽部でかないました。またお会いできる日を心待ちにしております。ありがとうございました。

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話音倶楽部はホームコンサートということもあり、コンサート中の防音も完全には至らず、ご不快な思いをさせてしまったかもしれません。
また、この日は台風一過のカンカン照りの一日でした。クーラーと扇風機をフル稼働していたのですがお部屋が冷え切らず、暑い中での公開レッスン&コンサートとなってしまいました。
このような環境の中、お越しくださったお客さまには感謝の思いでいっぱいです。なかなか至らない点もございますが、より良い話音倶楽部にするためにスタッフ一同努力してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。     (岡村綾子 記)
 
 
打ち上げパーティー
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🎸 プログラム (話音倶楽部コンサート)🎸🎸🎸      

コーカサス組曲  ・・・ローラン・ブトロス
 1 マルマラ色
 2 アラム
 3 イスチクラルの新聞
 4 ティフリス

カタロニア民謡より  ・・・ミゲール・リョべート(1878-1938)
 1 アメリアの遺言
 2 盗賊の唄
 3 聖母の御子

練習曲 より  ・・・ヴィラ=ロボス(1887-1959)
 第 7 番、8番、11番

アストゥリアス  ・・・イサーク・アルベニス(1860-1909)

月への小路(タラントス)   ・・・ヴィチェンテ・アミーゴ

黄昏  ・・・押尾コータロー

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●プロフィール● ---------------------------------------------------------------------------------------------

  石井敏資  ギター
 

1963:大阪に生まれる。
1975:ギターを西垣正信氏について始める。
1985:高松短期大学音楽科をギターで卒業。
  :フランスのニース国立音楽院に入学しアコ伊藤、アンリ・ドリニ夫妻に師事。
1986:アリリオ・ディアス、アルベルト・ポンセのマスタークラスに参加。
1987:ヨーロッパ・ギター学院主催の
     ヴィラ・ロボス国際コンクールのフランス代表に選ばれる。
  :パリ国立音楽院に入学し、アレクサンドル・ラゴヤに師事。
1989:ミッシェル・サダノフスキー主催の
     パリ・ギター三重奏団の第二ギターとして演奏活動を開始。
1992:パリ国立音楽院を一位で卒業。
1994:パリ市立エリック・サティー音楽院でコンセルティストのライセンスを取得。
2003:フランスのギター教員国免状取得。
2011:フランス国家公務員のギター助教授採用コンクールに合格。
2013:同上のギター教授採用コンクールに合格。
2014:パリ市主催の家族音楽コンクールでISHII's Quintetで優勝。
  
1999年に約10年間続けたパリ・ギター三重奏団退団を決断し本格的にソロ活動を開始。現在まで、約600回ものコンサートをヨーロッパをはじめ世界各国で行う。現在、複数のアンサンブルで積極的に演奏を続けながら、フランスのオワーズ県ノワイヨン市音楽学校ディレクターとして新しい分野に一歩を踏むだす。

これまでパリ・ギター三重奏団として3枚アルバムを録音。2000年と2003年にソロアルバムを出す。
<ディスコ・グラフィー>
Le Trio de Guitares de Paris
   ref: 900002 - 1990
Le Trio de Guitares de Paris
   ref: Accord 204872 - 1995
Le Trio de Guitares de Paris
   ref: CDC002 - 1996
Le Recital Toshiji ISHII
   ref: LLP001 - 2000
Suite Caucasienne Toshiji ISHII
   ref: LLP002 - 2005

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フランスの地で活躍されているギタリストの石井敏資氏が話音倶楽部に登場します。
イタリアのマンドリンコンクールで審査員も務められている石井氏、
  マスタークラス公開レッスンではギターとマンドリンどちらの楽器でも受講OKです。
コンサートではマンドリニストの宮武省吾氏、片岡道子も共演します。
マスタークラス公開レッスンの受講、聴講、話音倶楽部コンサートの鑑賞、絶賛 受付中です!!
 
★公開レッスン受講者(ギター、マンドリン) 募集中!★ 
 受講者募集は締め切りました
 
日 時:
2019年8月18日(日)
  午後2時~ 公開レッスン
  午後6時~ 話音倶楽部コンサート
 
出 演:
【公開レッスン】
  講師:石井敏資

<受講者・曲目> (敬称略・順不同)

  ♫ ギ タ ー ♫  岡村綾子 : 魔笛の主題による変奏曲 5曲目~最後まで(F.Sor)
           田島 尚 : パッサカリア ニ長調(S.L.Weiss)
           渡邉真代 : 11月のある日(Leo Brouwer)
  ♫ マンドリン ♫  古田寛明 : 想い(宮田正夫)
           小島寿摩子: マンドリン協奏曲 ハ長調(A.Vivaldi)
           石井マサノリ:愛の唄(C.Munier)

【話音倶楽部コンサート】
  石井敏資(ギター)
   & 宮武省吾(マンドリン)、片岡道子(マンドリン)
 
会 費: *予約制 (先着25名様)
  ■ 公開レッスン受講:学生3000円/一般7000円(コンサート鑑賞含む)
  ■ 公開レッスン聴講&コンサート鑑賞 通し券:学生2500円/一般4000円
  ■ 公開レッスン聴講のみ:学生500円/一般1000円
  ■ 公開レッスン受講のみ:学生 1000円 /一般4000円
  ■ コンサート鑑賞のみ(飲物付):学生2000円/一般3000円