マンドリン音楽堂
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テヌート[tenuto](伊) ステヌート[sostenuto](伊) リテヌート[ritenuto](伊)

テヌート[Tenuto] と ソステヌート[Sostenuto] と リテヌート[Ritenuto] の違いわかりますか?
どれも音を保持して、充分伸ばして、と音楽辞典に書いてあります。

テヌート Tenuto は、テネーレ tenere が語源で「逃げないように引き止める、押さえておく」という意味があるそうです。
上から押さえるのだそうです。ある一定の状態を保つという意味なんだそうです。

ソステヌート Sosutenuto は下から支えると言う意味の ソステネーレ sostenere から派生しているそうです。
後押しがあるとか、下から支えている言う意味だそうです。

リテヌート Retenuto
ソステヌートのソスは「下から」を意味していました。リテヌートの「リ」は強調を意味しているそうです。
だから「もっともっと、再び保つ」と言うことかしらね・・・
ということで強調するのでテンポは遅くなるかもしれませんが、決して「テンポを遅くしなさい」という意味ではないのだそうで〜す。
(2008年 3月12日の日記より)

トランクィッロ[Traquillo](伊)

静かに、落ち着いた、と訳されますが、音量的に静かであることもですが、心の安らかさ、迷いがない、そんな落ち着いた状態です。
昔、薬の安定剤に(私の母の時代)トランキライザーという薬がありました。きっとこの言葉からつけタンダナ〜〜?と思っています。
「トランクィッロにしなさい!」という意味には
静かにしなさい。
心配しなくていいよ!
心の静かさもだし、
嘘がない純真潔癖な心を持つことも・・・・

トランクィッロの反対語はアジタート Agitato です。
(2012年10月 2日の日記より)

タイトルロール[Title role](英)

主題役、主役の名前がタイトルとなっている、その主役のことをさす。
モーツアルトの「フィガロの結婚」のフィガロ
ヴェルディの「アイーダ」
プチーニの「トスカ」
ビゼーの「カルメン」 などです。
(2012年10月 3日の日記より)

ヴィヴァーチェ/ヴィーヴォ[Vivace/Vivo](伊)

イタリア人が一度しかない人生、楽しく明るく生きなくっちゃ!と思っているのは誰でもが知っていますよね。彼らは生命力にあふれ生き生きと毎日を過ごしているらしいです。
ヴィヴァーチェ Vivace とヴィーヴォ Vivo これらは「生きる」という動詞 vivere から生まれた形容詞です。ヴィヴァーチェは子供にかかわる形容詞として良く使われるそうです。
元気で明るくちっともじっとしていない! うるさいぐらい騒いでいる、子供のことをヴィヴァチェですね! とか言うそうです。

ヴィヴァーチェには「速い」とか「機敏な」とかの意味もあります。
ヴィーヴォとヴィヴァーチェは両方とも同じような意味なのですが、ヴィーヴォの方は強調の意味が付加されます。
心の中の感動と強い感情がはっきり表れている状態がヴィーヴォであり、ヴィヴァーチェです。

ヴィヴァーチェは速さを表す言葉ではありません。「生命力あふれた活発な輝き」を表すので、演奏するときは、動きのある生き生きとした表情であることが何より大切のなのです。それが速いテンポに繋がっていくと考えてください。
(2012年10月10日の日記より)