片岡マンドリン研究所
日記

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2009年12月12日  音楽のいろんなあり方

今日はあったかかったです~!
代々木で半そでTシャツで歩いている人みました。それは行き過ぎでしょう?と思いましたがそれぐらいポカポカ陽気でしたね。

井口楽器さんもお休み多く、2時間空いたので、始めは本を読んでいたのですが、その時たまたま見た日本音楽コンクールのドキュメントが素晴らしく聴き入ってしまいました。人それぞれいろんな挑戦があるのですね。何回も挑戦ている人、前回予選で敗退して今回決勝に残っている人、前回1位になれなかったので今回は是非一位をと思っている人、いろんな方が精一杯素敵な演奏をしていました。

今までは人に聞いてもらうことがいやだったけど、あるときから自分が音楽に向き合っていることを、音楽で伝えたいと思うようになった・・・と話していた人

作曲の方で自分は日ごろ話している日本語の響きを音楽にしたい・・・・

伴奏者が電車の事故でリハーサルに間に合わない人、かえってリハーサルの時間を自分ひとりで使えてラッキーだったとプラス思考で考える人

音楽の学校には行っていないけど、両天秤掛けている人で今後どうするか迷っていたけれど、これに出場することで続ける決心をした人

本当にいろんな方がいるのですよね、当たり前だけど。。。

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今日読んでいた本が「グレングールド」の話です。彼は世界でピアノ演奏家として絶頂期にいる時にステージでの演奏を一切やめて、CDの政策に没頭し名演奏「ゴールドベルク変奏曲」を残し50歳で急逝した人です。50歳過ぎたら作曲に取り組むつもりだったとのことです。来る日も来る日もお客様に聞きたい曲を演奏しまくることに疲れてしまったのでしょうか?
ミスのない、自分の理想の演奏を残したい、、、私にはよくわからなかったけれど本を読むうちにちょっと理解できたような気がしました。
人とのかかわりの音楽というよりも、もしかしたら自分と音楽に妥協することなく向き合って突き詰めていったのでしょうね。きっと、作曲家と楽譜と自分とを突き詰めていくと一切妥協が許せなくなっていくのかもしれません。哲学の世界ですね。
彼は夏目漱石の「枕草子」が一番の愛読書で最後のベッドに残されていたそうです。とても相通じるものがあったのであろう?と書かれていました。

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私はやっぱり、ふつう人間だから聞いてくださる方がいて自分の心と通じ合える音楽ができることが嬉しくて、そこに行くまでの練習が楽しくて、その日そこに集まる時間と空間と人の心を大切に感じていきたいな~~と思っています。
ちょっと真面目にいろんな事考えた一日でした。