片岡マンドリン研究所
日記

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2009年08月22日  素敵なものに出会った一日

午前中に正幸君に連れられて後輩が見学に来ました。
「パンフレットとかありますか?」
最近は、皆さんwebを見てきてくださるのでそんなもの我が家にはないのです。
「ホームページをご家族に見ていただいて判断してもらってください。」とお返事するしかない私でした。
そしてトレモロやピッキングのごく基本のことを練習してみました。
うまくなって、自信もって後輩をリードしなくっちゃね!

午後からは、新宿紀伊国屋ホールに「牡丹燈籠」を見に(聞きに)行ってきました。
「ぼたんどうろう」という響き、私は小さい頃「ボタン道路」って何かな?どこにあるのかな?なんて思っていたことをふと思い出しました。

人間の性(さが)を面白おかしく怪談にしてありました。誰もが悪いことをした時、良心にさいなまれ、妄想となって幽霊になって現れる相手におびえるのかな?とおもいました。
わかっていても悪い方に向いていく・・・・・原作者の三遊亭円長さんがおっしゃるように、いつの世も本当に同じですね。

会場は超満員でした。

始まる前の舞台です。装置(朝倉摂さん)も全体がとっても幻想的でいて簡潔で私たちの想像力を刺激し、楽しませてくれました。
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それにマリオネットの音楽が加わり、現実を忘れてお話の世界に引きずり込まれていきました。お人形だということも忘れて・・・・・

今日流れたマリオネットの曲のCDを売る海井さん、サインする吉田さん、湯浅さんです。
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右の写真は演出家の井上幸子さんと終わった後に・・・・

プログラムの井上さんの文章の中に、最も影響を受け心から尊敬する創造者の川尻さんとのお話がありました。
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何かの折に、「私などまだまだ・・・・」 といった発言をしたとき、ひどく怒られたことがあります。「そういう言い方は芸術家として決して謙虚なことではないんだよ。」 ~~本当にやりたいのなら、一歩前に出て自ら背負って精一杯やれ~~ということが言いたかったのだと思います。それ以来どんな仕事も 「これが自分に精一杯か?」 ということを問うようにしています。
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井上さんの表情が本当に精一杯やっているという自信にあふれていました。すごいな~~!今日一番感激したのはこのことです。井上さん勝手に書いちゃってごめんなさい。
とても心に残ったものだから・・・・・・

この夜景は帰りにお食事をしたところの窓からの薄暮の新宿です。
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新しい出会いと、芸術に触れ、素敵な心をいただき、おいしいものと素敵な景色に出会った一日でした。