片岡マンドリン研究所
日記

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2009年01月21日  ある青年の話

先日野沢温泉に行ったときに泊まった旅館~さかやさん~
ここでであった森徹くんというモーグル選手のお話です。

私が夜、誰も居ない大きな温泉に一人で浸かってのんびりとした気分になり (この日はきっと泊り客が少なかったのですね)、湯上りに冷たい水をご馳走になろうと思って、休憩所でやすんでいました。 そこもお客様は私一人でした。 そこにはスキーの長野オリンピックのユニフォームや写真や記事がいっぱい飾られていました。
ゆっくり一つずつ見て読んでいくうちに徹君に出会ったのです。この旅館の3人の息子さんは、イエイエご両親も、祖父母様叔父様も皆代々スキー選手であること、徹君は3人兄弟の末っ子であったこと、モーグル選手として日本だけでなく世界のトップを期待されていたこと、彼が長野オリンピック直前に癌になり出場できなかったこと、その後10ヶ月の闘病で25歳の若さでなくなったこと、沢山の先輩、友人のメッセージを一つずつ読ませていただきました。
もう夜も遅い薄暗い廊下で一人で徹君に話していました。
よく頑張ったね! 立派だったね!無念だったね! でも素敵なご家族、友人に感謝だね。

この旅館 「さかやさん」 の雰囲気の優しさ、あたたかさ、居心地よさは、このご家族の優しさに根源があるのですね。。
帰宅後すぐ彼の生き様をつづった 「トオル!君を忘れないー」 という本を一気に読みました。
ご家族、友人、先輩、に心から愛されていた徹君、亡くなって10年が近づいています。
でも皆の心の中に徹君は生き続けているみたいです。

私の知人にも、癌を克服して元気になっている人もいれば、残念ながらなくなった人も沢山います。
でも、なくなった方々も、私たちの心には以前よりもずっと近くに居てくれているように感じます。

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私たちは戴いた命を大切に大事に生きていかないといけないですね。
自分を大事にして、生きていかなくっちゃ・・・・
とは思うのですけど、すぐ忘れてダラダラの毎日になってしまうのがやっぱりダメだな~~。