片岡マンドリン研究所
日記

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2008年04月01日  あるマンドリンの物語

今日、大阪に住む私の兄から、1924年生まれのマンドリンと、1928年生まれのマンドラが送られてきました。兄が大学卒業して入社当初、大変お世話になった先輩ご夫妻が昨年相次いで亡くなられ、その愛器が兄に託されました。
奥様がマンドリン、ご主人様がマンドラを会社のアンサンブルで楽しまれていたそうです。

~~~兄の話では~~~
週一お宅にお邪魔してマンドリンをレッスンし、そのあと夕食をご馳走になっていたのだそうです。1953年頃の話です。

~~~お嬢様のSさんのお話では~~~
ご夫妻は、満州から着の身着のまま、ほかのものを差し置いて、このマンドリンを大事に抱えて引き上げてこられた、とのことです。

このマンドリンとマンドラはイタリアで生まれ、日本でNさんご夫妻に愛奏されるようになり~満州まで行き~戦争を乗り越え~無事戻ってきて、九州~東京~大阪~ほか、各地の風を感じつつ旅して回り、今日、高円寺にたどり着きました。

なが~~い旅路を感じさせるケースです。右側がマンドリンとマンドラです。

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