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アニマート/コン・アニマ[Animato/Con anima](伊)

「生き生きと・活気を持って・元気に」ほとんどの音楽用語辞典が、コン・アニマとアニマートを同義語として扱っています。でも実際には全然根本が違うそうです。

両方とも「~に生命力を与える」という意味のアニマーレanimare から生まれていますが形容詞のアニマート、名詞のアニマでは意味が違うそうです。
アニマートは、生命があって動きがある状態を意味します。生命のあるもの動きのある生命体をいいます。人間や動物がアニマートです。英語のアニマルも同じです。
お祭りなど人が多く集まって賑やかなのもアニマートです。
だから「生き生きと活気を持って・・・」になるのですが、だからと言って「速度を速くして元気よく!」と考えてはいけないということです。
無理に速めた状況を作るのでなく、「音楽を生きた状態にする」と説明されています。
なかなか難しいですね。呼吸できない状態みたいに早くしては死んでしまうからダメなのだそうです。

アニマは神から与えられた肉体の奥深くに宿る永遠なる「魂」「霊魂」を意味します。
アニマには動詞的な動かすという意味はないのです。
コン・アニマは「魂とともに」という意味だそうです。「魂とは、人間の一番奥深くにある心で、単なる心とは違います。」と書いてありました。
ショパンはゆっくりした美しい旋律部分にコン・アニマをよく使っています。

アニマの語源は、ラテン語のãnimam 、ギリシャ語のアネモス、ánemos で意味は「霊感」「吹く息」「風」。生命の息吹が宿る、という意味です。

(2012年10月 6日の日記より)