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ステージにいる自分をイメージ

発表会に向けて(そうでない人も聞いてね・・・)練習している人にアドバイス

ルーテルセンターのホールでのステージにいる自分をイメージしてください。
 1)出て行くとき、どんな風に楽器を持って出るか良く考えて颯爽と歩いてくださいね。
 2)何をするよりもまずお辞儀です。きちんと前を見てしっかりお辞儀をして、必ず客席を一度見てから 椅子に座るのです。
 3)さー!良く響くホールで演奏してください。伴奏の先生に合図忘れないで。かっこよくネ。背筋を伸ばす。下ばっかり見ないでね。
 4)終ったら何をするよりもまず、お辞儀。
   今度は「ありがとうございました。」と深々と頭を下げてまた必ずお客様を見て感謝の気持を伝えてください。
   そして伴奏して下さった先生に軽く会釈してください。
 5)帰り道もカッコ良く颯爽と歩いてください。

こんな風にイメージして練習してください。結構面白いし、役に立ちますよ。
私なんか、衣裳もつけて靴もはいて練習したりします。
                                                           (2003年 5月15日の日記より)

比留間奏法の話

最近つれづれに考えること。
「比留間式マンドリン演奏法」なんて言葉を聞くことがあります。
未だにこんな化石のような言葉を聞くとビックリします。 これはいったい何なのでしょうか?
「ダウンは2本、アップは1本ピックに当てる?」 「アルペジオは楕円形を書くように?」
比留間先生は、形ではなく、手首を使う練習方法として、表現の一つとして使っていただけではないでしょうか?

私は、世の中でいう平行奏法も比留間式も、もっと違う奏法も、全て自分のものとして使っています。
結果たくさんの種類の音の表現が出来ます。
重音や4弦のトレモロなど並行にしなければ良い音がでません。比留間先生の重音は素晴らしかったですよ。

低い音が強く欲しければ低い音の弦にピックが深くあたるようにします。
高い音が強く欲しければ、高い音の弦にしっかりピックが当たるようにします。
真ん中の音を強く弾くのはどうすればよいか、今研究中です。もしかして弧を描くようにストロークすれば出来るでしょうか?

私は、比留間先生の「夢と心」を伝えることが出来ても、先生の音は伝えられません。
先生とは感性も才能も違います。私は私でしかないのよね。
皆も私の持ってるアイデアは何でも盗めばいいですよね。
私自身が研究し、考え抜いた演奏のアイデアを出来るだけ皆さんに伝えたいと考えています。
そうすることでマンドリンがもっとハイレベルになっていくことを願っています。
過去のことを非難したり、議論しないで、今より前進することを考えたいですよね。

私にはもうあまり沢山の時間は無いけれど、研究したいことはいっぱいあります。健康でいなくっちゃ!
                                                            (2006年11月15日の日記より)

続き 比留間奏法の話

第1回のマンドリン独奏コンクールの前後に、そんな「平行か?」「ダウン2本、アップ1本奏法か?」論議が盛んになりました。
私を小さい頃からとても可愛がってくださった鈴木静一先生も大変な「反比留間派」でした。
私は家も近かったこともあって、いろいろお世話になりました。
私にハッキリと「比留間さんの弾き方は三味線弾きでよくない!ミッコちゃん直さなくてはいかん!」と言われました。
でもやはりいい音を出していれば、鈴木先生も文句はおっしゃらなかったことを考えると、問題はそこです。
というわけで、私はどちらの先生も大好きなのだけど、とても困りました。
で、結果として全部の弾き方を習得すれば、表現力も増すし、何も弾き方の法律があるわけでなし、好きなときに好きな音を出そうときめました。
コンクールの審査員の先生方は殆どの先生が反比留間でしたから、
入賞なんて考えてもいなかったし、今でもよく選んでもらえたな?と思っています。
唯一つ言えることは、演奏終了後、私自身は本当に集中して弾けて音楽に没頭できたので大満足でした。
「これだけ弾けたら、結果はどうでもいいや〜〜!」と思ったのを記憶しています。

結局、どんな形で、スタイルで、弾くかではなくて、心の中をどう伝えるか?が大事なのですよね。
その手段としては、いろんな音色で表現できることが大切です。
その後、アンケートまできたのを憶えています。
「貴方は、平行奏法ですか? 比留間奏法ですか?」 私は「どっちも使います。」とお返事しました。
そんなことに興味も無かったので結果がどうだったか憶えていません。

こんな古い話が未だに論議されるときがあるということに驚きです。
でもこんなに目の敵にされた比留間奏法とまで名前がついちゃった先生はやっぱりすごい人なのですね。
                                                            (2006年11月16日の日記より)

マンドリン教科書(独習用)

私の恩師である比留間絹子先生の父上比留間賢八氏が監修して、日本で初めてのマンドリンの教則本が明治36年11月1日に発行されました。
その現物「マンドリン教科書」が私のところに縁あって送られてきました。
B5版の21ページで出来ていて、音楽の基礎知識に始まって、マンドリンの楽器の説明、トレモロの練習方法まで説明されています。


 表紙です。木綿のタコ糸のようなもので閉じてあります。      見開きの最初のページには絵かな?写真かな?
マンドリン教科書・表紙         マンドリン教科書・見開き


前書きです。賢八先生の言葉。                      マンドリンについての説明の部分です。
マンドリン教科書・前書き         マンドリン教科書・説明


この一週間、何だか 「昔を大事にしなさい。」 と言われているような気がします。
明治36年ということは、1903年です。
全部中を紹介したいところですが実際に見て頂いた方が良いと思います。
現物は研究所においてありますので、大事に取り扱って、ご覧になってください。
                                                            (2010年 7月16日の日記より)

ロンドの楽譜

昨日の松下さんのところの発表会で聞いたカラーチェ「ロンド」の音が、私の思っているのと違うのでいろいろ調べてみました。
いろんな楽譜があることがわかりました。
まずは、正しいと思われる楽譜がみつかりました。これが、カラーチェ本人が演奏している楽譜のようです。

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     この楽譜の1段目の最後の2小節が違う楽譜が多いです。
     2段目の E、Fis、G、(オクターブ上がって)e, fis, g も、 ある楽譜では E、Fis、G、Cis, D, E になっているものもあります。

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     タイトルの部分と出版社の部分をコピーしてみました。
     出版社はIL plettoro ed Milano と書いてあり、タイトルには eGiuseppe Cangiano と但し書きがあります。


違う譜面は、日本の昔の十字屋さんが出したものです。
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イル・プレットロ社のが一番最初に出版されたのではないでしょうか?
カラーチェ自身の演奏もこの楽譜の通り演奏しています。

こんな風にいろいろ出版されるたびに変わってしまって、そのままミステイクが正しくなってしまうことが多々ありますね。

先日のコンクールでの課題曲「アンダンテと変奏曲」の
ベートーベンの楽譜も16部音符の部分とアーティキュレーションについて、楽譜によってマチマチで、
本来は「16分音符のほうがミステイクで8分音符」が正しいのでは? という話がこの夏ドイツでの講習会で話題になりました。 
                                                            (2008年10月 3日の日記より)

ベートーベン

ニューヨーク=共同通信
楽聖ベートーベンの第九交響曲「合唱」の手書き譜が競売にかけられる。という記事が今日の夕刊に載っていました。
小さな写真ですがそれを見てもドキドキします。
「楽譜は第九の全曲で575ページ。黄ばんだ楽譜には、書きなおされた跡や、
ベートーベン自身のコメントなども残されていて、生み出された瞬間が生々しく甦ってくるようだ。」と書かれていました。
実物を見たいですね〜〜すっご〜く!
予想落札価格は300ポンド(約5億7千万円)だそうです。
                                                           (2003年 5月10日の日記より)

続ける才能

先日、テレビ放送で女子のサッカー選手の話をしていたのですが・・・・
練習しても練習しても結果が出ず、報われないとき、もうやっても仕方ない! と思ってやめるか?
駄目でも続けていれば何かになるはずと、諦めずに続けるか? 大きな違いがある。
その時に続けるを選択するのも才能の一つ。。。。とコーチが話していました。
私は妙に納得してしまいました。
私にも、「続ける」 という才能と健康な体と応援してくれる家族がいたから今があると思っています。
皆も、続ける、あきらめない、人と比べない、の三つは出来ますよね。
                                                             (2010年 7月 7日の日記より)

「人と比べない」

毎日書くこの日記です。
これも「続ける」を実行しています。
けっこう努力が要りますが、自分の毎日を見直すという作業はとても有意義です。
今日素敵に良かったことをさがして心に留めようとするからです。
一昨日書いた~~~~続ける、あきらめない、人と比べない~~~~ この三つのことに、沢山の方からメイルを頂きました。
ほとんどの方が「続ける才能」これなら実行できそうと、思ってくださったようです。  難しいのが「人と比べない」なのだそうです。
                                                             (2010年 7月 9日の日記より)

「オットワイラー・ギター&マンドリン セミナー」ドイツ

最近は毎年行っているセミナー(「オットワイラー・ギター&マンドリン セミナー」ドイツ)ですが、
毎回新しい発見があり、新しい自分を見つけることがあり、
「皆のために」と思っているのですが、実は「自分のために」行ってるのだな! と感じています。
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マンドリンの演奏の仕方もいろいろなスタイルがあって、
          それぞれに表現が違っていて、全部出来たら表現力が数倍になると思うのです。

音楽も多種多様、表現も多種多様、そんなこと感じて自分の脳みそが柔らかくなった気がします。

費用はかかるけれど、日本のなかで一生懸命頑張っているマンドリン(マンドラ、チェロ)&ギターの大好きな方々が
もっともっとこの場に参加すれば、視野が広がって、音楽が変わると思うのです。

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演奏旅行ではない勉強の場として、じっくり他のこと考えずに一週間を過ごす贅沢を、一度試すといいのにな~~! と思います。
                                                            (2010年 8月 8日の日記より)
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合奏の練習

三重奏の練習をしました。これがまた面白いのです。
3人が同じ音量が良かったり、どれかが強くないといけなかったり、誰かがとても難しかったりとバランスが難しいです。
でも何となく「へ~~ん!」と思っているところは、必ず何か原因がありますね。
だからこんな練習の時、
「自分が弾けてないから・・・」とか「そのうち何とかなるだろう・・・」とか「誰かがなんとかするだろう。」とかの考えはやめて、
その場で???は解決するようにしていくと練習が面白い事が分かりました。
                                                            (2004年 4月28日の日記より)

曲のつなぎ

今日は通す練習を主にして、曲と曲のつなぎを練習しました。ハイドンの1楽章だけやって、次にバッハの小品を2曲やるのです。
このつなぎが不思議ですね、そのまま2楽章に行く場合はあっさり終って次に入ったほうが感じが良いのですが、
別の曲に行くとなると全く別で、きちんと締めくくってから、二呼吸ぐらいおいて、次の曲に入らないとうまく気分が変えられませんでした。
これも今日新しく発見したことです。
                                                            (2004年 4月26日の日記より)

お料理のセンスと音楽の感性

井口さんの所から帰ってホッとしてつけたテレビで、スーパーティーチャー「チョン ミョン フン」指揮者が、
小学生の(普通の区立小学校のオーケストラ)子供達に指揮をしながら音楽することを教えて、いろんなお話しをしていく番組でした。
とても感激しました。だって子供達の演奏が、最後には全く様変わりしてしまうのです。
そのチョンさんのお話しの中に、お料理のセンスと音楽の感性は同じだという話がありました。
                                                            (2003年 2月15日の日記より)

音楽展望(吉田秀和さん)〜歩き方は語る〜

今日の夕刊の音楽展望(吉田秀和さん)〜歩き方は語る〜
日本人の歩き方はゆったりとした散歩型
こういう動きに慣れた体から出る音は、躍動感やダイナミズムが失われやすい。 と言うようなことがかいてありました。
切りぬいてレッスン室に貼っておきます。
                                                            (2003年 2月24日の日記より)

「上がる」「上がらない」

今日の打ち上げでも「上がる」「上がらない」の話しがでました。
でも結局は上がってしまっても自然に指が動くように練習するしかないと言う事になりました。
それと下半身をしっかりどっしりさせて腹式呼吸をする事だって・・・・
                                                            (2003年 3月22日の日記より)

発表会

発表会は何の為にやるの?
決まっているでしょう。皆が上達するように・・・と思うのは大間違い。
勿論それが1番ですが、いろんなあたらしい試みに挑戦し、新しい発想を生み出す、私にとって大切なチャンスなのです。
練習を一緒にしながら、考え工夫して行くのは本当に楽しいです。
                                                            (2003年 3月 5日の日記より)

集中的練習

発表会の練習に入り、なかなか思うようにいかないなあ〜〜〜と思っている人!!!
心配しないでね。み〜〜んな同じなのだから、自分だけ出来ないなんて思わないでください。
今頃の練習は、とにかく集中的に弾きまくる事です。
(今日のレッスンの人に言いましたが)スポーツの訓練のように、
一時間あるいは30分と休まずに最初から最後まで5回でも10回でもひたすら弾いてください。
そのうちに朦朧としながらも弾いていると、手や体から力が抜けて行きます。
これを一週間できれば良いですが、せめて1日だけでも出来ると良いですね。
それから又、細かい部分を練習して行くと良いのですよ。
そんな練習をすると、その曲の全体が見えてきて映像が浮かんでくると大成功なんだけどね・・・・
                                                            (2003年 4月 3日の日記より)

上達に年齢制限無し

発表会に向かってのレッスンをしていると、皆が着実に上手になって行くのが分かります。
音がきれいになっている人、指が良く動くようになっている人、
表現が上手になっている人、良く自分で考えて楽譜を読む人、いろんなことの何処かが、前進しています。
いくつになっても無限に上達して行きます、皆あきらめないでね。
                                                           (2003年 4月23日の日記より)

毎日の積み重ね

教則本っていつも自分の精一杯なところを練習するので、時々コンプレックスの塊になってしまいます。
でもあるときフッと戻ってみるとあんなにできなかったことが意外と出来ていたりします。
だから諦めないで頑張ろうね!

私自身も今でも毎日スケールの練習をします。しかも怠って練習しない日があるとテキメンに出来なくなります。
若いころはそんなことなくて、ずっと休んでいてもスッと元に戻れたものですが、最近はサボった分後退しています。それを取り戻すのに倍以上に時間がかかります。
毎日の蓄積が大事ですね。70歳の私の実感です。

(2012年 7月11日の日記より)

マジメな顔のオケ

~~今日の夕刊に出ていた記事とても面白かったので抜粋して~~
日本のクラシックの演奏者はなぜあんなにくそ真面目な顔して演奏するのでしょう?
作曲家の吉松隆さんが書かれています。
まるでお役所の業務でもこなすようにニコリともせず、テキパキという音のしそうな演奏。

ロッシーニなんか30代半ばで作曲よりグルメに走ったエピキュリアン(享楽家)
モーツアルトは下ネタ好きのお調子者
ハイドン「50歳を過ぎているのに、つまらないことでよく笑う小男」
なんて皆決してお堅い楽聖なんかじゃないのに・・・・

音楽は聴き手を微笑ませ心を動かすもの。それは鼻歌だろうが、オペラだろうが、シンフォニーだろうが同じだ。
にこにこ笑って、ドキドキわくわくして、時にホロリとする。 それが音楽なんじゃない?
                                                            (2004年10月 8日の日記より)

音楽と食事

今日読んだ本に書いてあったこと
音楽と食事は、共通点がある。それは、飢えていなければ楽しめないということだ。
いくら音楽がすきでも、好みというものがある。
自分で演奏家や曲目を選ぶことをまったく許されずに、次から次へとコンサートを聴かなければ成らないとしたら、どんなにつらいだろう。
やっぱり、音楽は自分のために聴きたい音楽を聴き、演奏したい音楽を演奏する。こんな事がかいてありました。

食べたいものばかり食べていても病気になる、かといって身体に良いものばかり食べていても楽しくない。
根本は自分にとって楽しく栄養をとり、それがお互いに実に成ると楽しんでもらえるのですね。
                                                            (2004年 7月29日の日記より)

力まない!  力まない!

午後からは、徹底して自分の練習に専念しました。

出来ないところって、本当に体が固まっているのです。
今日はそんなところの力を抜く練習を徹底してやってみました。
今度の練習までに何とかパーフェクトにしていきたいと思っているのです。
頑張らなくっちゃ!!
                                                            (2004年10月28日の日記より)

ポシェットヴァイオリン

バロック時代のダンスの教師は、
皆音楽の専門家であり、有能な振り付け師でもあり、ヴァイオリンが弾けること、作曲できる事が資格として要求されていました。
常に「ポシェットヴァイオリン」をポケットの中に入れておいて、それを弾きながらダンスを教えていたようです。
というわけで、ポケットに入るぐらい小さな小さなヴァイオリンのことをいいます。
帝王ルイ14世の時代、ジャン・バティスト・リュリはヴェルサイユの王室付き楽長になってから、
国王のお気に入りの宮廷作曲家として終生寵愛を受けたそうです。
生まれはイタリア。厳格かつ儀式的なフランス宮廷の権威的な音楽発展に大きく寄与した作曲家だそうです。
                                                            (2004年 3月 6日の日記より)

♭と♯

♭のマークはアルファベットの小文字の[b]なのだそうです。♯もナチュラルも全部[b]なのだそうです。
半音高いのは四角い[b]なんだって、これがシャープなんだそうです。
                                                            (2004年 3月13日の日記より)

楽器人格

今日読んだ本に書いてあった事・・・・
演奏する楽器によってその人の性格が分類されるということが良く言われる。
ドイツでは、「人が楽器を選び、楽器が人間をつくる。」という諺がある。
これは、楽器を選ぶのは生来の性格、嗜好や偶然の出会いだが、楽器に関わるうちに人間はどんどん性格を変えられていき、
その楽器に適した人間になっていく、という意味であろうか。 中略・・・・
いざその楽器に触れはじめると、いやがおうでも人間の方を楽器にあわせなければならなくなる。
カンタービレのソロばかり与えられるうえに、
あまりにも失敗しやすくリードが敏感なオーボエの人は、本来のんびりやでもだんだん神経質になっていく。
せかせか落ちつき無かった人がベースをやるようになって次第に大らかな人柄になったりする。
これが「楽器は人間をツクル」のいわれかもしれない。

と書いてありました。マンドリンを弾いている人はどんな風になるのでしょうね。
この本によると、ヴァイオリンでも1stと2ndでは長い時間の間に性格は変わっていくそうです。
                                                            (2004年 3月26日の日記より)

巨匠に学ぶ

さっきNHK3チャンネルで「巨匠に学ぶ」という番組で、
ピアニストのマリア・ジョアン・ビレシュという方のレッスンをパリ国立音楽院から放送していました。

呼吸のこと(呼吸をするときは必ず音を停止して練習をすること、ズルズルと続けない)

体を使うこと(暗いところ、静かなところ、明るいところ、などで下を向く、上を向く、体をやわらかくするなど、体で表現すること)

競争に走らないこと・・・
人生を受け入れること・・・
他人をうらやまない・・・
他人を恨まない・・・
全てを受け入れることで道が開ける・・・

もっともっといろんなこと教えてくださっていました。
私など足元にも及ばないけれど、感じていることは同じだったので、チョッピリ嬉しかったです。
こんなレッスンを自宅にいて聞けるなんて幸せですね。
                                                            (2005年 1月 3日の日記より)

心を伝える

今朝あるテレビでこんなこと言っていました。
音符を間違えずにきちんと弾いたところで何も生まれてこない。その中に命を、温かさを、心を通わさなければ音楽とはいえない。
自分一人でぽそぽそ演奏したのでは音楽ではない、語る人がいて受け取る人がいることが大切。相手に何を伝えるかが音楽なのだ。
こんなお話していました。
そうですよね、つたない演奏でも聞いてる人に何かを伝えることが出来れば音楽なのですよ。
                                                            (2005年 1月21日の日記より)

目と耳と頭

レッスンしていて思ったこと
重音式無伴奏(デュオ奏方)のとき、どうしても伴奏部分を歌ってしまいます。
そうすると、絶対といっても良いくらいメロディーが隠れてしまいます。
ですから必ずメロディーを感情をこめて歌いながら、伴奏を入れてください。
これは合奏していてメロディーを飾っている人も同じですね。
というわけで音楽の演奏って常にバイリンガルに目と耳と頭を働かせないとダメなのですよね。
                                                            (2005年 1月23日の日記より)

アンサンブル

アンサンブル
不思議ですね! 皆が何を感じて弾いているか?そのまま音に出てきます。
流れとハーモニーをとらえていると自然に聞こえるし、一人でも自分に没頭してしまっていると音に感じてしまいます。
音楽は、時間の流れ、過去と未来の通過点、過去の印象〜今〜未来へとずっと流れているのですね。
でもその一瞬の時間を最大限大切に過ごすのが音楽を作ることですよね。
その日の皆の気持が素敵に作用しあうように、祈っています。

日頃練習しているときと同じことが出来ないのがライブの面白さです。
興奮すればテンポは速くなるし、お客様とのキャッチボールもあるし、
でも日頃の練習の成果は、そんなときにもっともっと素晴らしい音楽が聞こえて来るはずです。
演奏者の心を感じる事ができる聴き上手にもなりたいですね。
                                                            (2003年 5月26日の日記より)

指揮者なし

指揮者なしアンサンブル
さっきテレビで、「指揮者の居ないオーケストラの曲作り、演奏の練習スタイルを、
    企業経営、運営、社内のコミュニケーションの参考にするためにセミナーを開いた。」といっていました。
テスタやマードレでやっているように、皆で意見交換をするということです。
その折、企業側の質問に「もし、世界的な指揮者小澤のような人がここに来たらもっと素晴らしいものが引き出されるのではないか?」
これに団員の答えは「それはあくまで個人の感性である。もっと沢山の意見から良いものはうまれる。」

私達も、是非もっともっと皆で勉強して感じた事を言ってお互いに刺激しあって作っていきたいです。
でもやっぱり私達素人は、素晴らしい指揮者にも出会いたいですね。
                                                           (2003年 6月 4日の日記より)

苦手意識

レッスンしていて思うのですが、誰でも苦手なところがありますね。
そんな所は、あまりムキにならずにちょっといい加減に通りすぎておいてください。
しばらくして(一年後ぐらい)からもう一度やり直してみると、以外と簡単に出きるようになっていますよ。
                                                           (2003年 8月13日の日記より)

サトウハチロウ

さっき偶然みたのですが、サトウハチロウさん(詩人)の話です。
若い頃マンドリンを弾いていたそうですよ。
ひよこがね!お庭でひょこひょこ・・・・・
小さい秋、小さい秋、小さい秋み〜つけた〜・・・
お母さんの歌(これは今でもコンクールがあるようです。)
まだまだ、知らずに歌っている曲が沢山あります。本当にやさしくて素敵な詩がいっぱいですね。

「二人でみれば、すべてのものが 美しい」 彼の好きな言葉だそうです。
家族・夫婦・友人、全ての人との愛を語っているのですね。
                                                            (2003年12月16日の日記より)

おもちゃ交響曲

先日の演奏会で「おもちゃの交響曲」の本当の作曲家がハイドンでないことを初めて知りました。
その説明によると、L.モーツァルトなんですって・・・
天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの、「教育パパ」としてのエピソードの方が有名なレオポルド・モーツァルト(1719〜1787)は、
ザルツブルグ宮廷にヴァイオリニストとして勤務し、後に宮廷作曲家として多方面で活躍しました。
長い間ハイドンの作品とされてきたこの曲が、レオポルド作曲{カッサシオン}第3、4、7楽章をまとめ
多少改編を加えたものとみなされるようになったのは1951年からのことでした。    と説明されていました。

みんな知っていた?
私は知りませんでした。いろんなことがあるものですね。
                                                            (2004年 3月10日の日記より)

挑戦する素晴らしさ!

今日はコンクールに挑戦するお二人のレッスンがありました。
数曲をぶっ続けに弾くということがいかに大変か?エネルギーがいるか?
しかも一音一音大切に・・・・
を身を持って体験しているお2人です。
共に「挑戦しているだけでも自分を褒めてやりたいと思う・・・・」
と仰っていました。正にその通りです。

(2012年 7月20日の日記より)

先日のコンクール

ソロを勉強する人がもっともっといっぱい出てきて、上手な人がいっぱい増えるといいですね。
そのためのソロコンです。
他人の演奏を聴き、刺激を受け、自分の音楽観を見つめ直す、
数年に一回しかないチャンスを大事にして、出場する人も、聴く方も勉強の場になるといいですね。

(2010年 8月24日の日記より)

姿勢が大事

昨日のコンクールを聴いていて感じたこと
1)基礎練習がほとんどの人が出来ていない。
  今の人たちのように、弾く機会の多い人たちには練習して身に付けるのは大変なことですね。
  私達のように、何もわからないうちにオデルもショリジータも終わっているのは幸せなことなんだと思いました。
  ポジション移動が下手だな〜〜、みんなグリスになってたり間があいたりしていたものね。
2)楽器のそのものの響きも非常に大切に思いました。
3)調弦の仕方も、ステージの上では、品良く丁寧にしてほしいな〜〜と。
4)姿勢の悪い人は、やはり音に伸びがない。

こんなこと考えながら今日のレッスンしました。

(2004年 8月16日の日記より)

ブレス

今、これを書こうと思っていて突然思い出したのですが、先日のドイツからのお客様たちと「がぶり」で食事中
ミルコさんが「モルト、おいしい!!」とおっしゃいました。
それで思ったのですが、何語をしゃべらなければ通じないのでなくて、お互い共通な言葉:音楽用語で通じますよね。ゆっくりはレントだし。
だから、共通語を探してお話すれば気持ちは通じるのだ、と突然思ったのです。

最近、ブレスの仕方を一生懸命研究しています。今更なぜ!!
今度のコンサートで演奏しながら合図しなければならなくなったのと、指揮をするのも同じことだからです。
そしてもう一つ、コンチェルトを聴いていて、アフタクトの時の呼吸ってむつかしいのかな〜〜? と思うからです。
み〜〜んなに通じるように(後ろの人にも、遠くの人にも)オーラを出さないといけないでしょう?
本当に真剣に練習してるんです〜。
やっぱり、声を出して練習するのが一番でした。

(2004年11月 9日の日記より)

リラックス

ある本にこんな事がかいてありました。
良い音も良い音楽も、本当に理解するには、知識、経験、教養、高い志が必要です。これは、大変な事です。
もう一つ、楽器の演奏はリラックスして弾く必要がある。まず、深呼吸をして、腕をグルグル回して脱力するのだそうです。

楽器の持ち方も大切ですよね、姿勢を正して何処にも力の入らない持ち方です。
また、立って弾くことも効果があります。立って部屋を歩きながら弾いてみるのも楽しいかもしれませんね。
ただ楽器を持って転ばないように。。。と竹内太郎さんもおっしゃっていました。

今日読んだ本に書いてあった話です。

(2003年 7月 2日の日記より)