片岡マンドリン研究所
日記

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2006年11月16日  続lき

昨日の続き

第1回のコンクールの前後がそんな「平行か?」「ダウン2本、アップ1本奏法か?」論議が盛んになりました。
私を小さい頃からとても可愛がってくださった鈴木静一先生も大変な「反比留間派」でした。
私は家も近かったこともあって、いろいろお世話になりました。
私にハッキリと「比留間さんの弾き方は三味線弾きでよくない!ミッコちゃん直さなくてはいかん!」と言われました。
でもやはりいい音を出していれば、鈴木先生も文句はおっしゃらなかったことを考えると、問題はそこです。
というわけで、私はどちらの先生も大好きなのだけど、とても困りました。
で、結果として全部の弾き方を習得すれば、表現力も増すし、何も弾き方の法律があるわけでなし、好きなときに好きな音を出そうときめました。
コンクールの審査員の先生方は殆どの先生が反比留間でしたから、入賞なんて考えてもいなかったし、今でもよく選んでもらえたな?と思っています。
唯一つ言えることは、演奏終了後、私自身は本当に集中して弾けて音楽に没頭できたので大満足でした。
「これだけ弾けたら、結果はどうでもいいや〜〜!」と思ったのを記憶しています。

結局、どんな形で、スタイルで、弾くかではなくて、心の中をどう伝えるか?が大事なのですよね。
その手段としては、いろんな音色で表現できることが大切です。
その後、アンケートまで来たのを憶えています。
「貴方は、平行奏法ですか? 比留間奏法ですか?」
私は「どっちも使います。」とお返事しました。そんなことに興味も無かったので結果がどうだったか憶えていません。

こんな古い話が未だに論議されるときがあるということに驚きです。
でもこんなに目の敵にされた比留間奏法とまで名前がついちゃった先生はやっぱりすごい人なのですね。