片岡マンドリン研究所
日記

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2004年04月05日  鈴蘭のつぼみアウフタクト

玄関先のすずらんの芽が一日一日大きくなって行きます。目に見えるので
とっても楽しみです。
牡丹のつぼみも膨らんでいます。今はかいどうの花が満開です。それと同時に
虫も出始めました。やっぱり春ですね。

㈭アウフタクト[Auftakt](独)up-beat(英)
日本語では「上拍」といい、指揮棒が下に向かって打ち下ろされる強拍(下拍)
に対して、上に向けて振り上げられる弱拍のこと。しかし一般的には、旋律やフレーズ
の始まりにおいて、最初の強拍(あるいは小節線)に達する前の部分から始まって最初の
小節線までをいう。アウフタクトでの開始を弱起という。

演奏にとってリズムの良し悪しは決定的だ。勿論旋律や和声の表現も大切だが、アフリカの
太鼓を思い出しても分かるように、リズムはそれだけで人間の心を揺さぶる力をもっている。
このアウフタクトと次の一拍との関係が時代によって変化するそうです。
これは、言伝えですが、斉藤秀雄先生は、「音楽は文法だ」とおっしゃっていたそうです。
同じ花を表す言葉に、バロックなら「これは花だ。」で、花のアクセント。古典派なら
「これはきれいな花です。」で、やはり花がポイントだが、アクセントは少々弱まる。
そしてロマン派になると「なーんときれいな花でしょう。」となってなーんときれいなが断然強調
されて、花は弱くなっている。この話しを応用すると、勿論「花」が第1拍でそれ以前はアウフタクト
である。時代と共にアウフタクトが強調されて第1拍が弱体化して行く事がわかる。

こんな事感じながら音楽聴くとまた違うかもしれないね。発表会の曲も時代で考えてみようよ。