マンドリン音楽堂
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音楽監督[musical director]/常任指揮者[permanent conductor]

一般に音楽祭やオペラを総合的に監督する人を指し、指揮者が兼ねる事が多い。
オーケストラにおける音楽監督はプログラミングから人選まで、全て権力を与えられている。
音楽監督という、指揮者最高の地位には、あらゆる特権、特に人事権が与えられる。
おっかな〜〜い、我侭な指揮者のもとでのオケの演奏する音楽が、果たして聴衆に満足と幸福を
あたえるでしょうか?
最高の地位を得るからには、最高の人格者であることが不可欠です。
きっと良い監督になれた人は、きっと最高の人間になれた人なのでしょうね。

私達はえらくなんかならなくてもいいけど、人間を高めて行くように努力しようね。
(2004年 4月16日の日記より)

モデラート[moderato](伊)

今日は[moderato]についてまた辞書をあけてみました。moderareからきているようです。
意味は:ほどよい・・手ごろな・・・控えめな
中火でなんていうとき a fuoco moderato というのだそうです。
(2004年 9月29日の日記より)

微分音[microtone]

半音よりさらに細かく音程を分割された音。1/4や1/6といった音程の高低が指定されている。
東洋音楽では伝統的に用いられてきたが、西洋では今世紀初め、チェコのハーバが微分音による
音階を試みた。「微分音」ときいただけで敬遠しがちだけど、普段古典的な作品を演奏する中でも
微分音に直面しているのです。ある和音を美しく響かせるのに内声は音程を多少高めか低めにしたり
するでしょう。
ポルタメントやグリッサンドなども厳密にいえば微分音が含まれているわけです。
マンドリンでも強く押す、ちょっと引っ張って押す、ちょっと伸ばし気味に押す
ビブラートをかける、などで微妙に音程がかわりますよ。
(2004年 8月30日の日記より)

長調/短調[major/minor](英)[Dur/Moll](独)

旋律的・和声的基礎となる二種類の音階、もしくは施法。正確には短調は3種類ある、長調は主音上に長3度がある。
(ハ長調だとド・ミで半音がないでしょう。)、短調だと主音上に短3度(イ短調だとラ・ドで半音がはいっている。)

長調は明るく快活、短調は暗くて悲痛ということに、全てを還元してしまうのは不可能だ。図式としては、これほど
単純なシステムがこれほど支配力を持った秘密は、種々の和音進行と、多彩な転調の魅力にある。

平行調や近親調への予期された移行、あるいは一気に遠隔調へシフトする意外性〜〜〜これこそ調性音楽が尽きない
喜びを与えてくれる源泉なのだ。

こんなこと考えて作曲者の意図を想像するとなんだか面白そうですね。
(2004年 4月 9日の日記より)

レガート/スタッカート[legato/staccato](伊)

レガート=[legare]が他動詞で:結ぶ、つなぐ、という意味。
[legato]は形容詞(過分)で:結ばれた、繋がれた、音の間をなめらかに
連続させて演奏する。
スタッカート=[staccare]が他動詞で:はがす、分離する、切り離す、
[staccato]は名詞:音を切ること、断音、スタッカート、音と音の間を切って演奏する事。

ピアノの演奏の本にこんな事が書いてありました。
レガートは、バケツリレーのようなものです。同じ量の水を一滴もこぼさずに次の人に渡す。
渡すタイミングは時代や作曲家によって異なり、古典物では、次の音を弾く時に前の音を離せば
良いが、ロマン派のあぶらぎったレガートを弾く時は、音と音が半分ぐらい重なるようにすると
ちょうど良いのだそうです。

 スタッカートにも、色々な種類がある。でもマンドリンの場合ピッキングで弾くと殆どが、
スタッカートに聞こえてしまうので、まずはきちんと音の長さ分伸ばす努力の方が大切ですね。
それから、半分の長さ、超短いスタッカート、レガートに近い切り方、など曲想にあった音を
探して行ってください。これがとっても難しいのよね。
(2004年 4月15日の日記より)

コレペティトーア[Korrepetitor]

オペラなどで全体のリハーサルの前に歌手に下稽古をつける人をさす。
副指揮者、練習ピアニストなどの役割もつとめる。

コレペティトーアというのは、オペラを上演する上で大変重要な仕事である。
指揮者の音楽的意図をすべて理解して、オケのパートをピアノで弾きながら歌手との部分練習を
行う。テンポ、歌いだしのタイミング、音楽的な抑揚はもちろん、歌詞の発音についても指導する。
逆に、歌手からの希望なども指揮者に伝える。
最近はプログラムにこの項目が見つかることが多くなったとおもうのよね。日本はオペラの歴史が
浅いので、このコレペティトーアの歴史も浅いわけです。このコレペティトーアの育成が、良いオペラ
良い指揮者を育てる鍵になるそうですよ。
(2004年 8月31日の日記より)

モッソ[Mosso](伊)

よく piu mosso  として使われていますね。
モッソはモートと同じく「動く」という動詞ムヴォーレ muovere から生まれています。
モッソは「静止しない状態」「動きが伴った状態」を意味しています。
モッソな海:風などで海が波打っている「モッソな海
天気が荒れてかなり波が高くなる、何て言うのはアジタート ajitato だそうです。
(2012年 9月29日の日記より)

微分音[microtone]

半音よりさらに細かく分割された音。1/4 や1/6 といった音程の高低が
指定されている。東洋音楽では伝統的に用いられてきたが、西洋では今世紀初め、チェコのハーバが微分音による音階を試みた。

普段プレイヤーはある和音を美しく響かせるために、内声の音程を多少低めか高めに取ったりします。これも微分音の一種ですが、「ちょっと低め、高め」ではなく1/4や1/6と指定されると大変です。現代音楽の場合、そのほとんどは不協和音のなかでのことなので「微分音」を耳で判断するのは難しいですね。
(2012年10月 9日の日記より)

レッジェーロ[Leggero](伊)

軽やかに・・・
喜び、幸福、明るさ、輝き・・・・などの素晴らしい表情を表現するには、体も心もレッジエーロ、体のレッジエーロ。
とにかく上に上にと向かうのがレッジェーロ、とにかく上に上に向かうのです。

レッジェーロには明るいイメージが、ポジティブなという意味もあります。
「レッジェーロな人」と言えば「軽薄な人」。
あまり物事を深く考えないですぐ行動する人のことだったりします。

最後にこんなことも書いてありました。
ペザンテな日々を送り続けると病気になってしまいます。
身も心もレッジェーロになるように心がけてください。
(2012年10月11日の日記より)